KOKUYO

Kokuyo

企業からイノベーションを起こすための環境づくり。
社会と経済環境の変化、価値観の大きなパラダイムシフトが起きつつありますが、個人も企業もこれまでの延長線上ではないビジネスモデルや働き方を模索しています。コクヨは長年にわたって仕事をする場=ワークスペースの研究を行ってきました。これからは働く主体となる人、チーム、組織に焦点をあてた環境づくりが必要になると考えます。このような背景から、次世代の働き方/学び方と環境づくりを支援する研究機関として2012年に「WORKSIGHT LAB.(ワークサイト・ラボ)」を立ち上げました。

WORKSIGHT LAB.はコクヨグループの中でもユニークな存在です。リサーチャーやデザイナー、コンサルタントなど異職種のメンバーが組織を越えて、「リサーチ」、「メディア」、「コミュニティ」、「プロトタイピング」という4つの活動を連携させながら、新しいワークスタイルのコンセプトやモデルを発信しています。この数年で取り組んでいるテーマは「企業からイノベーションを起こすための環境づくり」。オープンイノベーションの場づくりや運営を実際に行ない、知見や実践知を蓄積しています。

これらの活動のコアとなっているのが「WORKSIGHT」という働き方とワークスペースをテーマにしたメディアです。年2回発行しているBOOK版と、毎週更新のWEB版は、世界の先進オフィスや先駆者のインタビューを紹介しています。また、「リサーチ」ではオフィスの定量調査や意識調査を行い、「プロトタイピング」では研究を通して見えてきた未来のワークプレイスの実験検証も行っています。


これから注目される働き方として「チーム」「ダイバーシティ」「コミュニティ」が挙げられます。2012年4月にオープンした渋谷ヒカリエのクリエイティブラウンジMOV(モヴ)は、コクヨが企画運営する次世代のワークラウンジです。その他にも二子玉川のカタリストBAや西麻布のオープンソーススタジオKREI(クレイ)など、組織の枠組みを越えたイノベーションのための場づくりを一環して行なっています。


このように研究から開発、実践まで、外部の関係者やパートナーと協働しながら未来のワークプレイスを創造するのがコクヨ/WORKSIGHT LAB.の特徴です。私たちはこの変化が激しく不確実性が高い世の中において、働き方/学び方を通じて社会を善くしたい人、価値創造を実現したい人など、未来志向の人たちが集まるコミュニティづくりも行なっています。異なるバックグラウンドを持つ人々が、当ラボの活動に関わりながらオープンイノベーションを起こしていくというスタイルは、TEDxTokyoが築いてきたアイデアを中心としたコミュニティともクロスするものがたくさんあると感じています。

TEDxTokyo 2015を通じて、さまざまなコラボレーションが生まれることを楽しみにしています。