株式会社デンソー

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デンソーは、 社員自身が「自分は何をすべきか」という想いを持つことを目的に「未来社会像」をつくりました。
その想いを胸に、確かな信念をもって計画し実行へとつなげることが大切だと考えたからです。
「このままでは、地球と人類は破滅する」という仮説が、本当かどうかは定かではありません。
しかし、「持続可能で暴力や貧困のない繁栄」の方向に進みたいという共通の想いがあるはずです。
人類が「持続可能で暴力や貧困のない繁栄」に向かうことができるかどうか、
今、そのターニングポイントを迎えていることも、デンソーとして意識しなければなりません。
しかし、もちろんこのターニングポイントはデンソーだけでは乗り越えられないことも知っています。



TEDxTOKYO 2013に参加されている皆さんや、関心を持たれている皆さんと、
乗り越えるためのアイデアや取り組み、そしてマインドを共有し、力をあわせることが出来れば・・・
こういった想いから、あえてデンソー社員自身に投げかけた問いを公開し、交流出来るコトを願っています。



「バックキャスト」視点

激変する事業環境の中で、事業や商品開発の考え方も変える必要があります。これまでは、世の中のトレンドや法規の変化を先回りして考え、将来どのようになるかを予測する「フォアキャスト」視点で技術開発を進めてきました。
既存のビジネスや技術の発展が重視される傾向が強い「フォアキャスト」視点では、長期に渡って世の中を見通すには限界がありました。



そこで、遠い将来を見通した上で、そこからさかのぼり近い未来に起こる変化に備え、今するべきことを見いだす「バックキャスト」視点が重要になると考えています。
未来の社会状況を見据えながら、「暮らす人々の幸せとは何か」「必要なものは何か」を模索。
「フォアキャスト」視点と「バックキャスト」視点により生じるギャップに着目して、世の中の価値感を変えるイノベーションを起こしていきたいと考えています。


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社会情勢

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世界人口は、2025年には80億人、2050年には90億人に達すると予想されています。
人口の増加に伴い、人類が消費するエネルギーや排出ガス等の量も増加することが想定されます。
例えばCO2排出量では、2010年時点において既に地球が吸収できる量の2.5倍も排出している計算になり、このままでは、持続可能なレベルを維持することは困難であるといえます。



出展:World Population Prospectsから引用し加工







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自動車市場は、北米では堅調な伸びを、欧州・日本は横ばいが予想されています。その一方、中国、インド、アジア、南アメリカで大幅な伸びが期待されています。
2025年には世界の自動車販売数は、2010年の倍近い1億台を超える数字が予測がされ、2025年の自動車保有数では、2010年の1.5倍の15億台に達すると見込まれています。



出展:デンソー予測(2012年)







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2025年には、人口や需要の増加に伴い、ターゲットとなる市場の転換に加えて、社会そのものの持続可能性を考える必要性も出てきます。
エネルギー問題においては、現在でも自給率100%を超える国は少なく、国ごとに大きな差がみられます。
将来、主に中国、インド、ASEANにおいて、エネルギー需給が逼迫し、グローバルに再生可能エネルギーへの転換が余儀なくされます。
つまり、2025年には、従来のエネルギーが現在ほど供給されないことを前提に社会や暮らしへの貢献を考えなければなりません。



出展:IEA World energy outlook 2011







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人口と自動車の増加による、交通事故とその死者数の増加も大きな社会問題となることが想定されます。
特に人口と自動車が大幅に増加している新興国の交通事故数・死者数が多く、このままでは2020年の交通事故死者数は、年間200万人近くまで増加すると予測されています。
これは、戦争の死亡者数と比べても悲観的な数値であり、自動車の存在意義を問われてもおかしくない事態となりえます。
そこで、自動車の安全性の向上や安心できる交通社会づくりを通して、自動車があるからこその安全で安心な社会づくりに貢献していく必要があります。



出展:WHO




2025 Lifestyle

遠い将来に起こる日本にとっての深刻なエネルギー問題、少子高齢化問題。
後戻り出来ない状態に突入しないために、その手前で私たちがどのような生活を
送るべきなのか、を描いたものが2025年のライフスタイルです
深刻なエネルギー問題を
乗り越えるためのライフスタイル
深刻な少子高齢化問題を
乗り越えるためのライフスタイル
地球環境の維持と成長の両立
一人一人が幸せで、安心・安全に暮らせる社会