家森 幸男

予防栄養学者

「間違った食生活で寿命が縮まる」と家森幸男博士は言います。武庫川女子大学国際健康開発研究所の所長である家森は、死因の60%を占める脳卒中や心臓病などの生活習慣病には、「知識のワクチン」で対抗することが必要だと提言しています。そして、国際共同プロジェクト「WHOカーディアック・スタディ(世界保健機構循環器疾患と栄養・国際共同研究)」を提案し、大豆や魚を中心とした食事の影響を25年以上にわたり、25カ国61地域の人々を対象に研究してきました。世界規模で食事関連のバイオマーカーを調べ、遺伝や生活習慣を問わず誰にとっても、栄養が生活習慣病のリスクに大きく影響していることを明らかにしました。さらに「ゲノムプラス」というコンセプトで、たとえゲノム(遺伝子)が生活習慣病の因子を持っていても、大豆や魚を適塩で食べるといった、より良い食習慣を学ぶことで、世界中に広まりつつある生活習慣病を予防できると提唱しています。健康と長寿に重点的に取り組む栄養学者として、家森博士は、自らの食事を改めて見直すことを訴えています。

Avoid Salt. Eat fish and Soy. Live longer

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