山海嘉之博士

今は亡き偉大な作家アイザック・アシモフならば、ロボット工学のパイオニア山海博士にほれ込むに違いありません。アシモフの名著『われはロボット』や漫画『サイボーグ009』など未来を舞台にした作品と共に成長した博士は、SFの世界を現実にしたようなサイボーグからヒントを得たロボット「ロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)」を開発しました。人が筋肉を動かそうとするとき、微弱な生体電位信号が皮膚表面に漏れ出してきますが、HALはこの信号を読み取るのです。博士は、HALが将来的に障害者や高齢者が自由に動くための助けとなり、また、全ての人の身体機能の向上につながることを願っています。人類にとって有益な技術開発のみを行い、軍事利用やその他破壊を目的とする開発は行わないことを明言しています。2004年、HALを製品化する計画の一端として、筑波大学を通じてベンチャー企業のサイバーダイン株式会社を設立しました。

申し訳ありません。このトークビデオは英語のみです。

大学教授、ロボット研究家

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