柴崎 亮介

工学博士、空間情報科学者

知識を悪用したりプライバシーを侵害したりせずに、70億人以上の人やモノの移動を追跡することはできるでしょうか。東京大学空間情報科学研究センターの柴崎亮介教授は、研究室で日々そのような問題に立ち向かっています。柴崎が示した「情報銀行」と呼ばれる解決法により、みなさんは自分自身のデータをクラウド内で管理でき、市場性のある資産として活用することさえできるようになるのです。またバングラディッシュでのプロジェクトでは、携帯電話のGPSデータを匿名化した形式で抽出し、情報の流通パターンを解析して災害被害を軽減することに成功しました。さらに、自ら監修した『アナグラのうた~消えた博士と残された装置』という、場所や動きを音楽に変換する体験型展示で、2011年度第15回文化庁日本メディア芸術祭のエンターテインメント部門で優秀賞を受賞しました。なお、こちらは現在、お台場の日本科学未来館に常設展示されています。

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