佐倉 統

科学技術社会論研究者

社会基盤としての科学を問い続ける科学論研究者である佐倉統は、「科学技術によって、人は幸せにも不幸にもなる。であれば、できるだけ幸せになる方法を考察したい」と考える。たとえば、なぜ放射線をこんなに不安に感じるのか? という問いに対し、放射線低線量被曝の専門家と地域住民間のコミュニケーション活動に実際にかかわる一方で、人間のリスク認知の進化的基盤を研究し、科学技術と社会の関係性から答えを見つけようとしている。2011年には、科学コミュニケーションの理念を促進する人たちを表彰するサイエンスアゴラ賞では対話部門を受賞。著書や研究活動を通じて、科学と人とのつながりのあり方を見つめ直す手がかかりを与えてくれる。

科学技術社会論研究者

つながる