斉藤 実

ヨットマン

もし月に港があったならば、斉藤実はすでにそこにたどり着き、地球への帰路にあることでしょう。斉藤は、酒呑童子IIIというスループ型のヨットに乗り、月までの距離よりも長い265,000マイル以上の距離をこれまでに航海してきました(酒呑童子というのは、日本の伝承に出てくる鬼の頭領のことです)。彼は、単独世界一周8回というギネス記録を持ち、9回目に挑もうとしています。斉藤は現在77歳。ヨットを本格的に始めたのは39歳のときでした。いちばん最近の航海は、潮流に逆らう西回りのルートを取って7か月かけて世界一周する計画でしたが、3年がかりでようやく完遂されました。彼の業績は世界的な賞賛を受け、2006年には世界最高のアマチュアのヨットマンに与えられるブルーウォーターメダルを受賞したほか、2011年には207人の候補の中から植村直己冒険賞の受賞者に選ばれました。斉藤が語る言葉は、東日本大震災を乗り越えようとするこの国の人たちを大いに励ましてくれることでしょう。

The Challenges of Sailing Solo

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