ジョン・健・ヌッツォ

テノール歌手

時に、人生というオペラは筋書き通りに進むかのようです。ジョン・健・ヌッツォは、カリフォルニアの大学で経営学を専攻していましたが、スカラ座の日本公演、プラシド・ドミンゴ主演の「オセロ」において異例の若さでエキストラを演じました。「モーツァルト効果」の著者であり、高校で彼の先生でもあったドン・キャンベルが強く勧めたのです。プロの声楽家を目指す決意を固めたジョンは、2000年、日本で行われたウィーン国立歌劇場記念声楽コンクールで入賞すると、翌年にはオーストリアでエバーハルト・ヴェヒター・メダルを受賞する2名に選ばれました。その後、ミュンヘン、ザルツブルク、東京、さらにニューヨークのメトロポリタンオペラハウスで幾度も主演を演じるなど活躍を続けました。ドキュメンタリー番組「情熱大陸」で紹介されてから、日本でも脚光を浴び、2002年の大晦日恒例の「NHK紅白歌合戦」でも歌を披露しました。昨年3月11日の東日本大震災の後、彼は日本を縦断してチャリティーコンサートを開催し、彼の歌声で人々を元気づけました。日本でさらにオペラの人気を高めたいー彼の願いです。

Nessun Dorma

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