浅野 瑞穂

振付家、舞踊家

奉納としての舞踊は古くからあり、永遠に続く静かな流れのようなものですが、それでいて情熱がほとばしるものでもあります。浅野瑞穂は、高校時代に中国舞踊を習ったことをきっかけに、踊る情熱を自身の中に見出し、やがて古来より伝わる巫女舞の修練を積み、「瑞穂舞」というオリジナルスタイルを確立しました。その次元を越えた舞姿から「天女の舞」とも呼ばれ、伊勢神宮や出雲大社などの寺社仏閣で舞を奉納してきました。国内外の観衆を魅了する日本のアーティストとのコラボレーションや、心と体を通して自分と向き合う創作手法で、舞踊の古代と現代、そして未来を探求しています。最近では、日本の歴史に登場するヒーローを描いた舞台作品にも出演し、日本人の心や魂の側面を描いた独自の舞のスタイルを築き上げています。今夏には、福島県で催される相馬野馬追(そうまのまおい)という壮観な千年祭において、舞を奉納することが予定されています。