エヴァ・ケストナー

和太鼓奏者、作曲家

エヴァ・ケストナーは、荘厳な和太鼓の振動を通して社会・知覚・文化の限界やレッテルを打ち砕いています。コーネル大学で哲学を専攻していたとき、演奏者かつ音楽監督としての立場でYamataiという和太鼓サークルを共同設立し、大学構内や地元コミュニティーでのイベントやコンサートで演奏活動をしました。エヴァは、コーネル大学を卒業後、日本に帰国して梵天というプロ和太鼓集団に入団しましたが、1年後に脱退しソロ活動を始めました。彼女のソロ作品は全て、自ら作曲したものか伝統的な太鼓楽曲を独自に解釈したもので、西欧のクラシック、アフリカ音楽、朝鮮音楽、中近東音楽、ジャズ、ラテンのリズムや曲を日本の音楽や舞踊と織り交ぜています。現在は、仙堂新太郎に師事して能と歌舞伎を学び、筑波大学付属盲学校で太鼓を指導し、目黒囃子東が丘保存会と江戸歌舞伎連(阿波踊り)のメンバーとして活動を行っています。彼女は日本のお祭りが大好きだそうで、それは誰一人として部外者とはみなさない一体感があるからだと言います。