池上 高志

人工生命研究者、概念芸術家

池上高志にとって、生命とは自分で作るものなのかもしれません。彼の研究チームでは、コンピューターシミュレーションや化学実験、ロボットを使って、生きている人工生命の構築に挑んでいます。東京大学大学院総合文化研究科の教授である池上の研究には、芸術と科学の両方が含まれています。例えば、サウンドブックシェルフというコンセプチュアルアートのプロジェクトは、東京のとある書店内で温度と湿度の変化に反応する自律センサーネットワークがユニークなサウンドスケープを作り出すというものでした。現在は、自律性や持続可能性、進化性といった生命指標の研究で多忙な日々を過ごしている池上の成果の一部は、2007年に出版された書籍『動きが生命をつくる』に掲載されています。また、国際ジャーナル(Artificial Life, Adaptive Behaviors, BioSystems, Interaction Studiesなど)の編集委員でもあり、2008年にイギリス ウィンチェスターで行われた人工生命国際会議20周年大会で基調講演を行っています。

Big Picture Complexity

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