藤山 晃太郎

手妻師

江戸古典奇術の「手妻(てづま)」は、演技、演奏、衣裳、ストーリーが見事に一体化した日本独特のマジックである。和風マジック全般を意味する「和妻」の名でも呼ばれるが、舞踊の所作や見立てなどの古典的なしきたりを守る手妻の流派は少なくなった。千葉大学マジックサークル出身の藤山晃太郎さんは、文化庁芸術祭大賞を受賞した大家、藤山新太郎さんの一番弟子。2006年に藤山姓を襲名し、伝統を守りながら曲芸にも秀でた生粋の手妻師として活躍中だ。2010年から4年連続で公益社団法人日本奇術協会「ベストマジシャン」を受賞、ハリウッドの殿堂「マジックキャッスル」など海外でもそのユニークな技芸を披露している。

江戸古典奇術『手妻』

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