藤井直敬博士

神経科学者

私たち人間は理性的でない生き物であり、私たちの脳のしくみは依然多くの謎に包まれています。独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センター適応知性研究チームのチームリーダーを務める藤井直敬はその謎を解明したいと考えています。MITにて上級研究員として勤務した彼の夢は、人間の社会適応的な脳内メカニズムを解明するための双方向性ブレイン・マシン・インターフェース、双方向性バーチャルリアリティ技術を開発することです。また、仮想空間で現実の世界のような双方向のコミュニケーション—犯罪の要素を除いた『インセプション』を思い浮かべてみてください—を可能にすることです。それらの研究開発を通じて、人々が社会的適応行動を理解し、それを身につけるお手伝いをしたいと考えています。北米神経科学学会会員、日本神経科学学会会員、日本生理学会会員。2009年、著書『つながる脳』第63回毎日出版文化賞自然科学部門受賞。

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