理学博士
植物は一年中何らかの環境ストレスにさらされ、強すぎる日差しや温暖化による気温の上昇も植物にとって深刻な問題である。厳しい環境に耐えられる強さと、高い光合成能力とを両立した植物の実現には、光合成の環境適応力や機能強化に関する詳細な研究が求められている。そうした光合成のメカニズムを細胞・分子レベルで研究してきた西村美保は、先進的な研究活動と並行し、高校や中学校へ研究内容を紹介する出前授業をボランティアで続けている。世界に緑を広げ、新しいエネルギーシステムの創出にもつながる活動は、人の未来を育む活動とも深く結びつくだろう。