宮崎 良文

環境学者、森林セラピー提唱者

ストレスから解放されて、体調を整えたり癌と戦う免疫系を強めたいと思いませんか?そのために宮崎良文がすすめるのは森林浴です。森を散歩することでセラピー的な効果を得るのですが、方法はただ歩いたり座ったりするだけ。服も着たままでかまいません。医学博士(PhD in medicine)にして大学教授であり研究者、千葉大学環境健康フィールド科学センター副センター長を務める宮崎博士は、森林浴で得られる効果を真剣に研究しています。植物が放出するフィトンチッドという化学物質は、腐敗菌や虫を寄せ付けないということがわかっていますが、思いがけず私たち人間にも有益だったのです。宮崎博士の研究によれば、森林の風景を20分間ながめているだけで、唾液コルチゾール(ストレスによって上昇するホルモンの一つ)のレベルが低下することがわかっています。そうした森林セラピーの効果とメリットに関して何冊か著書も出版されていて、その考え方は浸透しつつあることは、日本の林野庁の協力の下、森林セラピーセンターが48箇所も設置されていることからもわかります。そうした貢献によって、宮崎博士はこれまでに農林水産大臣賞や日本生理人類学会賞を受賞しています。

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